PHONE APPLI Engineer blog

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2週間で社内向け簡易座席予約アプリを開発してリリースした話

こんにちは、インターナルデベロップメントの松井です。

コロナ禍が落ち着いてきた2023年の2月から、PHONE APPLI はフルリモート体制(出社自由)からハイブリッドワーク体制(週1日以上は出社)へと移行しました。

出社頻度が増えたことで簡単に操作して予約できる座席予約アプリのニーズが高まり、シンプルな操作で予約ができる簡易座席予約アプリを2週間で開発しました。

今回は、このアプリの開発過程からリリースまでをお話ししたいと思います。

設計フェーズ

機能の検討

座席予約をするには日付と座席を指定する必要があったので、アプリ上で何日先まで日付を指定でき、座席をどのようにして選択するのかを考えました。

指定できる日付は制限をかけないようにしようかと思ったのですが、

  • かなり先の日付を選択するための操作に時間がかかり面倒
  • 直近の日付の方が予約する機会が多い
  • 1週間より先の日程は変わることが多い(忘れる事も多い)ので、できるだけ予定が決まってから予約して欲しい

以上の理由から、指定できる日付は1週間先までとしました。

座席の選択方法は、本当の座席の並びから1席選択して座席を予約できるようにする方法をまず考えました。

しかしその方法だと、ユーザーにとっては選択が細かく面倒、運用者にとっては管理が大変だとなり、エリアごとに座席を選択して予約する形式に決定しました。

開発プラットフォームの選定

開発するプラットフォームは、 PowerApps を選びました。

短い期間で開発してリリースしたかったので、

  • 開発した単一のアプリを PC やスマホからシームレスに使える
  • O365上のサービスのため、認証などの面倒な処理の開発を省略できる
  • デザインする時間をかけずにビジュアルベースで開発が行える

などの理由から、PowerApps は今回の企画にうってつけのサービスでした。

PowerApps 単体では予約情報や座席情報を管理できないため、データベースとして SharePoint と PowerAutomate を採用しました。
どちらも Microsoft365 のサービスのため連携が簡単な点、保守がしやすい点が採用の決め手となりました。

最終的に、アプリは以下のような構成になりました。

プロトタイプの作成

設計を考え終わったら、早速プロトタイプを PowerApps で作成しました。

作成し終わったらすぐに部内のメンバー共有し、不足している機能・改善が必要な機能などを明確にしていきました。

実際、

「座席の予約状況や予約者の情報が一目でわかるようにしてほしい」

「スクロールをしなくても、全ての座席が見えるようにしてほしい」

などのフィードバックをいただき、アプリの開発に活かしていきました。

開発フェーズ

マネージャーが裏側の処理( SharePoint と PowerAutomate の処理)を担当していただけたおかげで、フロント側の設計・開発に集中することができ、開発期間が短いながらも品質レベルの高いアプリを開発することができました。

今回の開発では、コンポーネントやコンテナといった機能をフルに活用しました。

learn.microsoft.com

learn.microsoft.com

この機能を活用できた事が短期間で高品質のアプリを開発できた大きな要因になっているので、また別の記事で紹介できたらなと思います。

リリース後のフィードバックと改善

アプリのテストと最終動作確認を行なった後、社内に問題なくリリースすることができました。

リリース直後は、すぐに使った感想やフィードバックがチャットで届きとても参考になりました。

出社した時には社内の色々な方からフィードバックや感想を直接いただけたので、インドア派な自分でも「作ってよかった!出社してよかった!」と思いました。

いただいたフィードバックは受け止めて終わりではなく、顔写真の追加やデータの表示方法、検索機能実装など様々な機能改善を行いました。

アプリデザインの改良で悩んだ際には、社内のデザイナーの方に相談に乗っていただいて悩みを解決し、アプリデザインを改良させる事ができました。

支えていただいた社員の皆様、本当にありがとうございました!

最後に

入社したての頃にも PowerApps でシステム開発をしたことがありましたが、今回の座席予約システムの開発を通して、自分自身の成長を実感することができました。

特に、一年前よりもスムーズかつスマートに開発作業を進めることができたので、自分の成長を実感できました。

今後も、自社実践を体現し、自分自身を磨きながら、さまざまなシステムの開発に取り組み、社内の業務効率化に努めていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


入社したての頃に開発したシステムについての記事 phoneappli.hatenablog.com


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