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テクニカルライティング試験を受験して

こんにちは、株式会社PHONE APPLI UXデベロップメントのハタケヤマです。

2022年7月に「テクニカルコミュニケーション技術検定試験」の「3級 テクニカルライティング試験」を受験しました。

結果はこちら。

テクニカルコミュニケーション技術検定試験 合否判定通知書 3級 テクニカルライティング 合格

合格です!

これで、今までぼんやりと感じてきた“テクニカルライター”と名乗る後ろめたさを払拭できました。

今回のブログでは、テクニカルライティング試験とは何か、どんな学習をしたのか、書きとめます。

テクニカルライティング試験とは

一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会(以下、TC協会)が実施している検定です。

TC協会のサイトでは、試験のことが次のように説明されています。

使用情報の作成に携わる人々だけでなく、実用文の作成に役立つ日本語の文章表現技術を高めたいすべての方々を対象とする試験です。

営業やエンジニアなど文書を仕事の対象としてなくても、文書は作成します。仕事で扱うすべての文書は、必ず誰かに向けて発信されるものです。しかし、文法や文の知識だけでは文書は作成できません。何のために、何を、どう説明するか、もう一度日本語を見直し、伝わる文書力を磨きましょう。

一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会https://www.jtca.org/certificate_exam/exam_writing_b.html、(参照 2022-09-22))

「何のために、何を、どう説明するか、もう一度日本語を見直し、伝わる文書力を磨きましょう」という一文に、試験の要点がまとまっているのではないでしょうか。

普段なんとなく書いている文章が、実用文として役に立つレベルに達しているのか確認できるのが、試験を受験する利点だと感じます。

受験までの流れ

申し込み

私の場合は個人申込だったので、自力で申し込みをして、1両日中にTC協会から受付完了のメールが届きました。

申し込み自体が締め切りの直前だったので、メールが届くまでドキドキでした。

(受付完了:6月17日(金))

受験料の支払い

郵便振替か銀行振込かを選べたので、郵便振替にしました。

申し込みから数日後、振込取扱票が自宅に郵送されてくるので、最寄りの郵便局へ出向いて支払いました。

支払ってから思い出したのですが、私のゆうちょ銀行(郵便局)の口座は、ゆうちょダイレクト経由でオンライン利用ができるように設定してあったので、わざわざ郵便局まで出向く必要はなかったかもしれません……(ゆうちょダイレクト経由なら手数料もかからなかったかも)。

最近クレジットカードばかり使っていたので、すっかり失念していました。

(支払:6月22日(水))

学習

試験の問題は、TC協会が発行している『日本語スタイルガイド(第3版)』(以下、テキスト)に基づいて出されます。

www.jtca.org

一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会『日本語スタイルガイド 第3版』(2016)、テクニカルコミュニケーター協会出版事業部

まずはテキストに掲載されている試験の例題をひととおり解いて、試験の雰囲気を掴みました(記述例題はTC協会のサイト(PDF)で閲覧できます)。

それから例題をすべて個人のGoogleフォームに転記して、いつでも学習できる環境作りをしました。

また、私はそもそもテクニカルライターとしての技術を身に付けたくて試験を受けることにしたので、出題範囲にとらわれずテキストを通読。

テクニカルライティングに対しての理解を深めてから、試験対策として出題範囲の大部分をしめる「第2章 日本語スタイルガイドとテクニカルライティング技術」「第3章 文書や情報として仕上げるテクニカルコミュニケーション技術」の例文と解説を個人のwikiに転記しました。

試験直前には、wikiの内容をさらに絞り込み、「第2章」「第3章」以外にも気になった箇所を抽出し、A4用紙1枚にまとめました。

テキストを読み込んだりフォームやwikiに転記する時間が11時間半くらいで、それとは別に空き時間でフォームを使って学習を進めたので、だいたい1日0.5〜2時間程を学習に費やしていたのではないかと思います。

ちなみに、TC協会が行う「TC技術検定受験対策セミナー3級[TW]」というセミナーもあったものの、日程の調整ができず申し込みませんでした。

(テキスト購入:6月22日(水))

試験当日

試験の前半は選択問題、後半は記述問題なのですが、筆記での試験が久しぶりだったために自分の筆圧が強いことを失念しており、消しにくい消しゴムしか持参しておらず……思いのほかストレスを感じる羽目になってしまいました。

とくに記述問題は、数行に渡る解答をいくつも書くので、考える時間だけでなく書く時間が長くかかってしまい、学習する際に考慮しておくべきだったなと反省。

普段の仕事だったら、コピー&ペーストで書き換えたり、付箋紙で構成を並び替えたりできますが、試験中はそういったツールを使えず苦しみました。

時間をかければいくらでもよい文章は書けるので、定められた時間内でベターな文章を書く能力も見られていたのかなと解釈しています。

(試験:7月24日(日))

総括

試験の内容に関していうと、前半の選択問題は「第2章」「第3章」にとらわれずきちんとテキストを読み込んでおいたほうがよいように感じました。

後半の記述問題は、普段から人に読まれていることを意識して文章を書いている人は割とするすると書けるかもしれませんが、いかんせん筆記する必要があるので、頭の中で考えるだけでなくて手書きでアウトプットする訓練をしておいた方が安心かもしれません。

また、テクニカルライティングの技術でいうと、試験を通じて実用文を作成するノウハウが着実に身に付きました。

これが一番の収穫です。

テクニカルライティングに興味のある方がいたら、小中学校の国語で習ったことを丁寧に復習する感覚で、ぜひ気軽に試験に挑戦してみてください!


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